私の気持ち
2011-10-18


すこし古くなるが、9月30日に一般質問をした。その、さびの部分を載せます。このままでは日本がどこに行くか不安であり、その漂流を止めるのかわれわれ世代という認識に立っている。


平成23年9月30日    一般質問    新田 耕造

最近一冊の本を読みました。藤原正彦氏の「日本人の誇り」という本であります。幕末から昭和の敗戦に至る歴史を徹底検証し、「個より公(おおやけ)、金より徳、競争より和」を重んじる日本人の精神性が戦後なぜ失なわれたのかについて書かれています。
その原因は日本の弱体化をねらったGHQの占領政策にあり、「公に奉仕するという美徳」を軍国主義だと決めつけ「公」よりなによりも「個」を尊重することが民主主義だという巧妙な洗脳で日本の社会の分裂、モラル低下、そして今日の教育の荒廃を招いたと書いています。私が小さい頃、親父から「アメリカは日本の家族制度を破壊した。由々しき事態だ」と聞かされました。今になりやっとその意味が分かります。
故江藤淳氏はその著書「閉ざされた言語空間」“占領軍の検閲と戦後日本”の中で言論検閲のことを詳しく述べております。本書は自身がワシントンに行き一次資料からQHQの検閲の実態を調べたものです。それによるとウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム、「戦争の罪悪感を日本人の心に植え付けるための宣伝計画」は日本進駐以前から周到に準備されていました。ポツダム宣言第十項が言論、宗教及び思想の自由を保障しているのに拘らず言論機関の検閲、民間人への検閲を隠蔽して行いつつ、その計画は実行されました。それは
1、昭和20年12月8日から12月17日まで毎日、戦争の真相を綴ったとされる「太平洋戦争史」が、全ての全国紙に掲載されました。歴史記述を装っていますが戦時中の対日宣伝ビラ担当者が執筆しました。後に教科書としても使用されました。
2、昭和20年12月9日から昭和23年1月まで、NHKラジオ放送で「真相はこうだ」や「真相箱」という番組を放送しました。内容は「軍国日本の犯罪と崩壊」そして民主主義の誕生を装う米軍の広報番組でありました。
3、昭和20年12月15日から大東亜戦争という呼称が一切禁止されました。これは単なる呼称の禁止ではなく、日本人の戦った戦争「大東亜戦争」はその存在と意義を抹殺され、米国人の戦った戦争、「太平洋戦争史観=勝者の歴史観」がはめ込まれました。これは単なる用語の入れ替えでなく、その戦争に託された一切の意味、戦争に至った経過、アジアの解放などの大義や価値観も入れ替えられてしまいました。広島、長崎の原爆投下、日本各地への無差別爆撃も正当化されるということです。 
4、極めつけが極東国際軍事裁判(東京裁判)です。平和に対する罪、人道に対する罪という事後に出来た法概念で起訴されました。A級戦犯28名が共同謀議をして1928年から1945年までの17年間、アジアを侵略し支配下に置くため満州事変、日中戦争、太平洋戦争を起こしたというのです。この間日本では16回も内閣が代わっています。ヒトラーは1933年から1945年の12年間首相でした。ニュルンベルグ裁判の図式をそのまま当てはめた手抜き工事の裁判が行われたようです。
日本は東京裁判など戦争犯罪法廷の判決を昭和26年のサンフランシスコ講和条約で受け入れたため独立以後も最後の戦犯の釈放は昭和33年12月でした。
また、この東京裁判で出てきたのが昨今、問題なっている南京大虐殺事件です。当時の南京人口20万人のところ30万人を虐殺したとの証言も飛び出しました。当時の犠牲者数の結論は中国人の主張30万と欧米人の主張3万の間をとって12万から20万でした。しかし、戦争に至る経過のなかで中国人による日本人の虐殺などは無視されました。

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